数字から見る「がん治療」の今

知っておきたい「がん大国日本」の現状とは?


sample3

年間約70万人が、新たにがんと診断される今―。
もしがんと診断されたならば、いたずらに恐れることなく、まずはがん自体のこと、そして治療の現状を十分に知ったうえで、冷静に戦略をたてることが必要であろう。
ここでは、各種デ― タから、がん治療の現状を読み解いてみよう。

 

がんとの終わりなき闘いに挑む治療の現場

3人に1人ががんで死亡する時代が到来。年間約35万人ががんで死亡

現在日本では、「2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死亡する」といわれ、死亡率は増加の一途をたどる(図①)。我々を脅かすがんは、正常な細胞の遺伝子が傷つくなどして発生した異常な細胞である。しかし、こうした細胞の変異は、誰の体内でも、毎日何千という単位で起きていると考えられている。通常は、免疫細胞が、常に異常細胞を排除しているので、大事に至ることはない。だが、がん細胞のなかには、免疫細胞の攻撃をすり抜けて生き残ってしまうものがいる。

現在、画像検査などで発見できるがんの最少サイズは約1cm。そこまでに成長するには細胞は10億個になり、少なくとも約10〜15年の時間を要する。免疫の監視の目をかいくぐり、十年以上もの歳月をかけて、目に見える大きさになったものが、がんである。

 

   図① 主な死因別に見た死亡率の年次推移

shiinbetsu_nimitashiboritsuno_nenjisuii01

 

 josei_ganshibouritsu01dansei_ganshibouritsu01

 

 

 

 

 

gansaibo01

次のページへ

同じシリーズの他の記事一覧はこちら