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公的医療保険 民間医療保険Q&A:保険の特徴を上手に生かすために押さえておきたい5つの疑問

2015年10月28日

Q2.「がん保険」と「3大疾病保険」、どちらに入ろうか悩んでいます。
この2つの保険の違いを教えてください。

A.3大疾病保険は、がん保険に比べて保険料が割高。ただし、がん保険には、死亡保障などが付いていないものも。

3大疾病保険は、日本人の死因に多いがん、急性心筋梗塞、脳卒中に罹患したときに、まとまった保険金が受け取れたり、入院給付金を無制限で保証してくれたりするタイプの保険です。病気と闘うには心強い保険ですが、細かな要件も多く、支払い条件は表(下表)にまとめた通りです。

また3大疾病以外で死亡した場合は、保険金はもらえないと誤解している人も多いようですが、それ以外の病気や災害で死亡・高度障害状態になったときも、同額の保険金が支払われます。

「がんも含めた3大疾病が心配」な人は、こうした保険に加入する選択肢もありますが、がん以外の支払い条件は厳しいのが一般的で、保険料も割高というデメリットもお忘れなく。

「がんが一番心配」な人は、3大疾病保険よりも保険料が割安で要件も分かりやすいがん保険がおすすめです。通院給付金、先進医療給付金などの特約、PET受診、セカンドオピニオンなどのサポート態勢のあるがん保険や、3大疾病保険同様、診断後に一時金としてまとまった保険金が受け取れるタイプの保険もあります。ただ、がん保険のほうは、死亡時には保険金がもらえないタイプが多いので、その点も注意してください。

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Q3.自営業なので、治療中は収入が途絶えてしまいます。
それを保障してくれるような保険はありませんか?

A.失った所得に対して、一定の金額を保障し、受け取れる「所得補償保険」があります。

病気やケガによる入院や通院、自宅療養を行うことで働くことができなくなった場合、失う所得に対して毎月一定の金額を受け取ることができる「所得補償保険」があります。

働けなくなったときから7日間などの一定の免責期間を超えて、2年間など一定期間にわたり一定額の所得補償保険が支払われます。

前年の税込み年収の最大60%ほど(保険会社により異なる)が保障され、2年程度、毎月一定の保険金が支払われます。

さらに長期間をカバーするには「長期就業不能所得補償保険」があり、60日、90日などの一定の免責期間を超えても就業不能の場合は、5年間もしくは60歳まで保険金が支払われます。

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