がん免疫療法Q&A

Q.免疫療法と免疫細胞治療の違いを教えてください

回答者:後藤重則(ごとう・しげのり)
医療法人社団 滉志会
瀬田クリニックグループ統括院長

Q.免疫療法と免疫細胞治療の違いを教えてください

免疫細胞治療を受けてみたいと思っていますが、免疫療法と免疫細胞治療の違いがよく分かりません。両者が同義語のように書かれている記事や、免疫療法が科学的根拠のない代替医療として書かれている記事もあるので、免疫細胞治療の科学的根拠についても気になっています。

 

A.免疫細胞治療は免疫療法の1つで免疫理論に基づく治療法です

 

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免疫療法とは、私たちの体に備わっている「免疫」という仕組みを活用した治療法の総称で、「免疫細胞治療」はこの免疫療法のうちの1種類です。

がんの3大療法といわれる外科療法、放射線療法、化学療法にも、それぞれ様々な術式や種類があるのと同様、免疫療法にもいくつかの種類があります。人の細胞を培養して治療に使用するものを細胞治療と呼びますが、特に患者さんの血液中の免疫細胞を培養、強化して、免疫力を高めてがんを治療しようとする方法が、免疫細胞治療です。

免疫療法の考え方は、体に備わっている攻撃力を応用して、がんをたたくという点で共通しています。ただし、広い意味で免疫療法という場合には、科学的に証明された免疫理論に基づく治療だけでなく、経験や伝承による伝統医学、サプリメント、非科学的な代替療法なども含まれる場合があるので、科学的根拠に疑問を抱く方がいるのではないかと思います。

確かに様々な次元のものを免疫療法と呼ぶ場合がありますが、図に示したように、科学的根拠に基づくといえるのは、免疫細胞治療、ワクチン療法、免疫チェックポイント阻害剤による治療に絞られます。これらは科学的に作用がはっきりと証明され、かつ効果についてもある程度立証されている治療法です。

また、免疫細胞治療については、免疫チェックポイント阻害剤との違いをよく質問されますので、付け加えておきます。免疫細胞治療が、免疫そのものの力を強化する治療法であるのに対し、免疫チェックポイント阻害剤は、免疫の攻撃を邪魔するがんの働きを取り去って、免疫力を十分に働かせる薬です。

同じ免疫療法でも、違う免疫の仕組みを活用する治療と考えてください。

 

vol.8_meneki_07後藤重則
医療法人社団 滉志会
瀬田クリニックグループ統括院長
ごとう・しげのり●1981年、新潟大学医学部卒業。県立がんセンター新潟病院、帝京大学医学部講師などを経て、1999年、国内初の免疫細胞治療専門医療機関である瀬田クリニックへ。2001年、同クリニック院長。著書に『免疫細胞治療』(共著・河出書房新社)、『自分の細胞で治す 女性が知っておきたい最先端がん治療』(共著・PHP研究所)など。(取材時現在)

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