長寿村を訪ねて

高山村-日本・長野県

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日本一の長寿県・長野の秘密は北部の山村の「日々の暮らし」にあった
2013年に厚生労働省が発表した都道府県別の平均寿命で、長野県は男女とも1位となった。さらに1人当たりの老人医療費も、全国4位の低さ(厚生労働省「平成23年 後期高齢者医療事業状況報告」)。高齢者の就業率も高いことから、元気に長生きできる県と言える。

その要因は地元の農産物を中心とした食生活や全国2位の温泉数、さらにはもともと地域医療の進んだ土地柄であったことなどが挙げられるが、「長寿には何が良いのか」を特定することは難しい。

この難題を解く鍵が県北部の山村、高山村にあるという。この長寿村に注目が集まったきっかけは、アンチエイジング研究の第一人者、白澤卓二教授が、村を長寿研究のフィールドにしたことによる。

教授によると、長寿の秘訣は「食事」「運動」「生きがい」の3つ。高山村の高齢者は、地場の野菜や果物、免疫力を高める味噌などの発酵食品などを中心とした昔ながらの食生活を続けている。また、高山村は典型的な山村で、日々の生活が適度な運動になっているとも。さらには、村の人口の25%を占める65歳以上の高齢者の多くが、元気に働き続けており、仕事が生きがいにつながっているという。

「食事」「運動」「生きがい」のバランスが取れた高山村。自治体も「アンチエイジングの里づくり」を掲げ、地域全体で長寿村を目指す町づくりが行われている。

長寿村のパワースポット 温泉

vol4_choju2開湯200年の歴史を持つ山田温泉をはじめ、高山村には温泉が8つもあり、日常的に温泉を利用する人が多い。入浴による血液循環やカロリー消費は代謝機能を活発にさせる。また、泉質により効能はさまざまだが、例えば山田温泉の硫黄泉は毛細血管を広げ、血圧を下げる効能もあるという。入浴は体だけでなく気持ちを和らげる効果もあり、ストレスとともに増えるアミラーゼという物質が、入浴後に減少することも分かっている。