AGA

はげのタイプと種類!禿げ方・見分け方・特徴を解説

「最近髪が薄くなってきたけど、これってどんなタイプのはげ?」
「自分の薄毛に合った対策方法が知りたい」

はげには様々な種類があり、それぞれ原因や適切な対策法が異なります。自分のタイプを正しく理解することが、効果的な薄毛対策の第一歩となります。

本記事では、はげの種類と特徴、見分け方から具体的な予防法まで詳しく解説します。

はげにはタイプや種類がある!まず知っておきたい基礎知識

薄毛の悩みは多くの男性が抱える問題ですが、「はげ」と一言でいっても、その現れ方は人それぞれ大きく異なります。

自分の薄毛がどのタイプに当てはまるのかを知ることで、より効果的な対策を立てることができるのです。

はげの進行は人によって異なる

薄毛の進行パターンは、生え際から後退する人、頭頂部から薄くなる人(つむじはげ)、全体的にボリュームが減る人、分け目はげになる人など、実に様々です。

遺伝的要因だけでなく、生活習慣やストレス、ホルモンバランスなど複数の要因が複雑に絡み合っているためです。

例えば、父親がM字型の薄毛(M字はげ)だったとしても、息子が必ず同じパターンになるとは限りません。生活環境や体質の違いによって、全く異なる薄毛のパターンを示すことも珍しくないのです。

だからこそ、「みんな同じ対策をすればいい」という考えは誤りであり、自分のタイプに合った対策を見つけることが重要になります。

種類を知ることで原因や対策が見えてくる

はげのタイプを正確に把握することで、その背景にある原因が見えてきます。例えば、男性型脱毛症(AGA)による薄毛なのか、ストレスによる円形脱毛症なのか、あるいは皮脂の過剰分泌による脂漏性脱毛症なのかによって、取るべき対策は全く異なります。

AGAであれば男性ホルモンへのアプローチが必要ですし、ストレス性であればストレス管理が最優先となります。自分のタイプを知ることは、無駄な対策に時間とお金を費やすことを防ぎ、効率的な改善への近道となるのです。

セルフ診断だけでなく専門医の診察も大切

インターネットの情報や市販のチェックシートでセルフ診断することも可能ですが、それだけでは限界があります。特に円形脱毛症とAGAの初期症状は見た目が似ていることもあり、素人判断では誤診のリスクが高くなります。

専門医による診察では、頭皮の状態を詳しく観察するだけでなく、必要に応じて血液検査やマイクロスコープによる毛髪診断なども行います。

検査により、薄毛の原因を科学的に特定し、最適な治療方針を立てることができます。早期発見・早期対応が薄毛の進行を抑える鍵となるため、気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。

進行性のはげの種類

薄毛には様々な種類がありますが、特に注意が必要なのが進行性の脱毛症(AGA)です。AGAは自然治癒はしません。さらに放置すると症状が悪化していくため、早期に原因を特定し、適切な対策を行うことが大切です。

AGA(男性型脱毛症)

AGAは成人男性に最も多く見られる脱毛症で、日本人男性の約3人に1人が発症するといわれています。主な原因は遺伝と男性ホルモンの影響で、特に母方の祖父が薄毛の場合、AGAのリスクが高まることが知られています。

AGAのメカニズムは科学的に解明されており、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素の働きによってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで発症します。このDHTが毛乳頭細胞に作用すると、髪の毛の成長サイクルが乱れ、通常2~6年ある成長期が数ヶ月~1年程度に短縮されてしまいます。その結果、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ち、徐々に細く短い髪の毛しか生えなくなってしまうのです。

AGAは進行性の薄毛であるため、何も対策をしなければ症状は徐々に悪化していきます。しかし、現在は効果的な治療法が確立されており、早期に治療を開始すれば進行を抑制し、改善することも可能です。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂の過剰分泌が原因で起こる薄毛です。皮脂の分泌が多すぎると、毛穴を詰まらせたり、頭皮に炎症を起こしたりして、髪の毛の正常な成長を阻害します。

特に問題となるのが、皮脂を栄養源とするマラセチア菌の異常増殖です。この菌が増えすぎると、頭皮環境が悪化し、フケやかゆみ、頭皮の赤みなどの症状が現れます。これらの症状を放置すると、毛根がダメージを受け、薄毛が進行していきます。脂漏性脱毛症は、適切なシャンプー選びと頭皮ケア、必要に応じて皮膚科での治療により改善が期待できます。

円形脱毛症

円形脱毛症は、頭皮に円形または楕円形の脱毛斑が生じる疾患です。AGAとは異なり、自己免疫の異常が原因とされています。何らかの理由で自分の免疫細胞が毛根を「異物」と認識し、攻撃してしまうことで髪の毛が抜け落ちてしまうのです。

発症のきっかけとしては、強いストレスや疲労、感染症などが挙げられますが、明確な原因が特定できないケースも多くあります。円形脱毛症は自然治癒することもありますが、症状が悪化したり、複数の脱毛斑ができたりする場合もあるため、早めに皮膚科を受診することが重要です。

その他の薄毛(牽引性脱毛症・休止期脱毛症など)

薄毛の原因は上記以外にも様々なものがあります。牽引性脱毛症は、ポニーテールなどのきつく髪を結ぶヘアスタイルや、重いヘアアクセサリーの長期使用により、頭皮に持続的な牽引力がかかることで起こります。特定の部分の髪が引っ張られ続けることで、その部分の毛根が弱り、脱毛につながるのです。

休止期脱毛症は、出産、高熱、手術、精神的ストレスなどが原因で、毛髪の成長が一時的に止まってしまうことで起こる薄毛です。通常、原因となった出来事から2~3ヶ月後に脱毛が始まり、原因が取り除かれれば6ヶ月~1年程度で回復することが多いです。

また、加齢による薄毛も無視できません。年齢を重ねるにつれて、髪の毛の成長サイクルが遅くなり、髪の毛が細く短くなっていくのは自然な現象です。ただし、適切なケアによってその進行を緩やかにすることは可能です。

はげの主なタイプと特徴

薄毛の進行パターンには、いくつかの典型的なタイプがあります。自分がどのタイプに該当するかを知ることで、適切な対策や髪型の工夫ができるようになります。

【M字はげ】生え際の両端が後退する

M字はげは、生え際の左右が後退して、前から見ると「M」の字のような形になるタイプです。男性型脱毛症で最も多いパターンで、特に20代~30代の比較的若い世代から症状が現れることが多いのが特徴です。

初期段階では「おでこが広くなってきた?」という程度の変化ですが、進行すると生え際の後退が明確になり、前髪でカバーすることが難しくなってきます。M字はげの場合、短髪やアップバングなど、あえて額を出すヘアスタイルの方が自然に見えることもあります。無理に隠そうとすると、かえって不自然になりがちなので、潔く短髪にすることで清潔感のある印象を保つことができます。

【U字はげ】額全体が後退する

U字はげは、額が全体的に後退し、上から見ると「U」の字のような形になるタイプです。M字はげと異なり、生え際全体が均等に後退していくのが特徴で、中年以降の男性に多く見られます。

進行すると額がかなり広くなりますが、側頭部と後頭部の髪は比較的保たれることが多いです。U字はげの場合、ベリーショートやオールバックなど、残っている髪を活かしたスタイリングが効果的です。また、スキンヘッドという選択肢も、潔さと男らしさを演出できる一つの方法として注目されています。

【O字はげ】頭頂部から薄くなる

O字はげは、つむじ周辺から薄くなるパターンで、上から見ると「O」の字のような円形に薄毛が広がっていきます。このタイプの厄介な点は、初期段階では自分で気づきにくいことです。鏡で正面から見ても分かりづらく、他人から指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。

O字はげは後ろから見られると特に目立ちやすいため、電車の座席やエスカレーターなど、後ろに人がいる状況で気になる方が多いです。対策としては、分け目を定期的に変えることで特定の部分への負担を減らしたり、短髪にして全体的に自然な印象を作ったりすることが効果的です。

【複合型はげ】M字+O字などの混合

複合型はげは、M字とO字など、複数のパターンが同時に進行するタイプです。生え際と頭頂部が同時に薄くなることで、全体的なボリューム感が急速に失われていきます。このタイプは進行が早いケースも多く、気がついたときにはかなり症状が進んでいることもあります。

複合型の場合、部分的な対策では効果が限定的になりがちなので、総合的なアプローチが必要です。早めに専門医の診察を受け、適切な治療を開始することが特に重要となります。

薄毛の種類を見分けるセルフチェック方法

自分の薄毛がどのタイプなのか、まずはセルフチェックから始めてみましょう。正確な診断は医師に任せるべきですが、日常的な観察により早期発見につながることもあります。

まず、鏡や写真で定期的に頭髪の状態を確認することが大切です。スマートフォンで月に1回程度、同じ角度から撮影しておくと、変化を客観的に把握できます。特に頭頂部は自分では見づらいので、家族に撮影してもらうか、合わせ鏡を使って確認しましょう。過去の写真と比較することで、微細な変化にも気づきやすくなります。

抜け毛の観察も重要なチェックポイントです。シャンプー時や枕に落ちた髪の毛を確認し、その太さや長さ、毛根の状態をチェックします。細く短い髪の毛が多い場合は、AGAの可能性が高くなります。また、1日の抜け毛が100本を大きく超える場合は、何らかの脱毛症の可能性があります。

以下のような症状がある場合は、薄毛が進行している可能性があります。親族に薄毛の人がいる、髪のハリやコシが低下したと感じる、生え際のスタイリングが以前より難しくなった、頭皮の匂いやベタつきが気になるようになった、などです。これらの症状が複数当てはまる場合は、早めの対策を検討しましょう。

はげの進行を予防する方法

薄毛の進行を防ぐには、日常生活の中でできる予防策を継続的に実践することが大切です。完全に防ぐことは難しくても、進行を遅らせることは十分可能です。

生活習慣の改善で頭皮環境を整える

健康な髪を育てるためには、まず土台となる頭皮環境を整えることが重要です。十分な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、髪の成長をサポートします。理想的には7~8時間の睡眠を確保し、特に22時から2時のゴールデンタイムには熟睡していることが望ましいです。

適度な運動も欠かせません。運動により血行が促進され、頭皮への栄養供給がスムーズになります。週3回程度、30分以上の有酸素運動を行うことで、全身の血流が改善し、頭皮環境の改善にもつながります。また、喫煙は血管を収縮させ、過度な飲酒は髪の成長に必要な栄養素の吸収を妨げるため、控えめにすることが大切です。

髪の健康に良い食生活を意識する

髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質です。そのため、良質なタンパク質を十分に摂取することが、健康な髪を育てる基本となります。肉、魚、卵、大豆製品などをバランスよく摂取しましょう。

また、髪の成長に欠かせない栄養素として、亜鉛、鉄分、ビタミン類があります。亜鉛は牡蠣やレバー、ナッツ類に多く含まれ、髪の成長を促進します。鉄分は赤身の肉やほうれん草に豊富で、髪への酸素供給をサポートします。ビタミンB群は髪の新陳代謝を活発にし、ビタミンEは血行を促進する効果があります。これらの栄養素をバランスよく摂取することで、内側から髪の健康をサポートできます。

正しいヘアケア方法で抜け毛を予防する

日々のヘアケア方法を見直すことで、不要な抜け毛を防ぐことができます。シャンプー時は、爪を立てず指の腹で優しくマッサージするように洗います。強くこすると頭皮を傷つけ、かえって抜け毛の原因となってしまいます。

頭皮マッサージは血行促進に効果的です。1日5分程度、指の腹で頭皮全体を優しくもみほぐすことで、血流が改善し、毛根への栄養供給が促進されます。また、整髪料の使いすぎや紫外線による頭皮へのダメージにも注意が必要です。外出時は帽子をかぶるなど、紫外線対策も忘れずに行いましょう。

市販の育毛ケア製品を活用する

育毛トニックやスカルプシャンプーなど、市販の育毛ケア製品を上手に活用することも一つの方法です。これらの製品は、健やかな頭皮環境を保つことを目的としており、頭皮の血行促進や保湿、清潔な状態の維持をサポートします。

ただし、これらの製品はあくまで予防やケアを目的としたものであり、進行した薄毛を劇的に改善する効果は期待できません。日常的なケアの一環として、自分の頭皮タイプに合った製品を選び、継続的に使用することが大切です。

本格的な治療を検討するならクリニックへ

セルフケアだけでは改善が見込めない場合や、薄毛の進行が気になる場合は、専門クリニックでの治療を検討する時期かもしれません。医学的根拠に基づいた治療により、より確実な効果が期待できます。

なかなかクリニックに通うことが難しい場合はAGAオンライン診療がおすすめです。

対面診療と同等の治療を受けることができ安くAGA治療を開始できます。

クリニックで受けられるAGA治療法

現在のAGA治療は大きく進歩しており、様々な治療オプションが用意されています。内服薬としては、フィナステリドやデュタステリドなど、男性ホルモンに作用して脱毛を抑制する薬があります。外用薬では、ミノキシジルを配合した薬剤を頭皮に直接塗布することで、発毛を促進します。

より積極的な治療としては、メソセラピーがあります。これは成長因子や栄養素を頭皮に直接注入する治療法で、薬物治療と併用することでより高い効果が期待できます。また、最終的な選択肢として植毛手術もあり、自分の後頭部の髪を薄毛部分に移植することで、確実な改善が見込めます。

重要なのは、定期的な経過観察です。治療効果は個人差があるため、医師と相談しながら治療方針を調整していくことで、最適な結果を得ることができます。

AGA治療薬はオンライン診療ならバレずに気軽に始められる

「薄毛治療を始めたいけど、クリニックに通うのは恥ずかしい」「忙しくて通院する時間がない」という方には、オンライン診療という選択肢があります。

AGA治療薬の処方は、オンライン診療のみでも始めることができ、自宅にいながら医師の診察を受けられます。

オンライン診療の最大のメリットは、人目を気にせず相談できることです。待合室で他の患者と顔を合わせることもなく、プライバシーが守られた環境で治療を受けられます。

また、処方された薬は郵送で自宅に届けられるため、薬局で購入する必要もありません。仕事が忙しい方や、遠方にお住まいの方にとっても、継続しやすい治療方法といえるでしょう。

まとめ|自分のはげタイプを把握して正しい対策を

薄毛の悩みは一人ひとり異なり、その原因や進行パターンも様々です。M字、U字、O字、複合型など、自分のタイプを正確に把握することが、効果的な対策への第一歩となります。

セルフケアで改善できる部分と、専門的な治療が必要な部分を見極めることも重要です。生活習慣の改善や適切なヘアケアは、どのタイプの薄毛にも有効な基本的な対策ですが、AGAのような進行性の脱毛症には、医学的な治療が必要になることもあります。

何より大切なのは、早めの対応です。薄毛は進行すればするほど改善が難しくなるため、気になる症状があれば早めに行動を起こすことが、将来の髪の状態に大きな差を生み出します。自分のタイプを理解し、適切な対策を継続することで、薄毛の悩みと上手に向き合っていくことができるでしょう。

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