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市販の育毛剤は効かない?効果やAGA治療との違いを比較

薄毛に悩み市販の育毛剤を検討したもののネット上にある「育毛剤 効かない」という言葉に疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

育毛剤自体は確かに効果がありましたが、今の薄毛やAGAの状況やも使う目的によっては「効かない」と感じるケースも多く特に「発毛効果を期待」する場合は育毛剤のみだと思い描く効果は期待できないでしょう。

この記事では、市販の育毛剤が効かないとされる理由や、実際に期待できる効果、AGA治療薬との違いを詳しく解説します。

結論:市販の育毛剤は効かない口コミが多い

市販の育毛剤に関する口コミを見ると、効果を実感できなかったという声が多く見受けられます。実際の口コミを見てみましょう。

「継続して使用しておりますが、育毛の効果は全く感じておりません。もう少し継続使用します。朝の寝起き時の寝癖直しの剤としては効果あります。」
引用元:https://review.rakuten.co.jp/item/1/310067_10000026?ev=1#itemReviewList

「全く効かない。もう買うことはないです。真面目に考えるならクリニックに行った方がいいです。」
引用元:https://review.rakuten.co.jp/item/1/310067_10000026?ev=1#itemReviewList

上記のように「継続使用しても育毛効果を感じない」「全く効かない」と、多くの人が期待していた育毛効果を実感できていないことがわかります。

市販の育毛剤で効果が実感できない主な理由

市販の育毛剤で効果を実感できない理由は主に以下の3つです。

市販の育毛剤で効果が実感できない理由
①AGAが原因で予防用育毛剤を使っている
②継続期間が短すぎる
③薄毛の原因にアプローチできていない

AGAが原因で予防用育毛剤を使っている

市販の育毛剤は、抜け毛の予防や頭皮環境の改善を目的としたものが多く、AGA(男性型脱毛症)を直接改善する成分はほとんど含まれていません。

AGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモンが5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結びつき、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変換されることによって頭髪のヘアサイクルが乱される症状のことです。

つまり、AGAの根本原因である男性ホルモンの問題に対して、市販の育毛剤では対処できないのです。

継続期間が短すぎる

個人差はありますが、基本的に効果が現れるのは育毛剤を使い始めて3~6ヶ月以降でしょう。 多くの人が1~2ヶ月で効果を判断してしまい、継続使用を諦めてしまうケースが多いのです。

休止期に入った髪の毛が再び成長期に戻ってくるには、最低でも3ヶ月かかるので、少なくともその間は使用をやめないことが大切です。

薄毛の原因にアプローチできていない

薄毛の原因は人によって様々です。ストレス、栄養不足、頭皮環境の悪化、AGA、円形脱毛症など、原因が異なれば必要な対策も変わってきます。

自分の薄毛の原因を正確に把握せずに育毛剤を使用しても、効果は期待できません。

市販の育毛剤で期待できる効果は予防・育毛まで

市販の育毛剤は頭皮の環境を整え、抜け毛を予防することを目的としていますが、AGAを改善させることは難しいでしょう。

市販の育毛剤に含まれる主な成分と役割
センブリエキス
 血行促進効果 センブリエキスは、センブリというリンドウ科の植物から抽出したエキスです。 血管を拡張させ、毛根への栄養供給を改善します。
グリチルリチン酸ジカリウム
 頭皮の炎症を抑える グリチルリチン酸ジカリウムは甘草(カンゾウ)の主要成分です。 抗炎症作用により、頭皮環境を健康に保ちます。
D-パントテニルアルコール
 代謝促進・皮膚細胞の活性化 ビタミンB群の一種で、頭皮の新陳代謝を活発にします。

育毛剤で期待できる効果
・頭皮環境の改善
・血行促進による栄養供給の向上
・抜け毛の予防
・今ある髪の毛を太く、健康に育てる

「発毛」つまり新しい髪の毛を生やす効果は、医薬品でないと難しいのが現実です。市販の育毛剤で0から髪の毛の育毛をすることは困難です。

市販の育毛剤では「AGAの進行を遅らせる」ことが限界と考えてよいでしょう。

市販の育毛剤とAGA治療の違いを比較

価格・効果・副作用を比較

市販の育毛剤とAGA治療には大きな違いがあります。以下の表で比較してみましょう。

項目市販の育毛剤AGA治療(クリニック)
価格帯1本1,000円~
※1ヶ月に2本程度利用
月1,000〜
効果範囲脱毛予防
育毛
抜け毛予防
発毛促進
副作用少ない一部あり
手軽さドラッグストアで購入可通院やオンライン診療が必要
医学的根拠限定的臨床試験で効果が証明
効果実感までの期間3〜6ヶ月
(効果は穏やか)
3〜6ヶ月
(効果が期待できる)

毎月のコストを比較しても市販の育毛剤とAGA治療による内服薬ではほとんど差がありません。
例えばDMMオンラインクリニックにて処方が可能な予防の内服薬フィナステリド月1,000円から処方が可能で育毛剤よりも高い効果を期待できます。

育毛剤を3~6ヶ月使用して思うような効果を期待できないぐらいなら最初からAGA治療クリニックにて内服薬を処方してもらう方が賢い選択となります。

近年はオンライン診療が主流のため自宅でスマホから医師の診療が可能です。

発毛を目的とするならAGA治療薬が必要

AGAの治療には、医学的に効果が証明された以下の成分が使用されます。

フィナステリド/デュタステリド
(抜け毛予防/守りの内服薬)
プロペシアやザガーロが属する5αリダクターゼ阻害剤とは、脱毛に関係する男性ホルモン(DHT)を発生させる酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑え、脱毛の進行を防ぐ効果が期待できます。この成分は、AGAの根本原因である男性ホルモンの問題に直接アプローチします。

ミノキシジル
(発毛促進効果/攻めの内服薬)
ミノキシジルは、発毛・育毛に加え、脱毛を抑制する効果の高さが特徴です。5%外用剤の臨床試験のデータによると、6ヶ月の継続使用で、医師が改善したと判断した対象者の割合は、実に9割にものぼります。

最近では、オンライン診療でも個人の症状に合わせたオーダーメイド治療が可能になっています。専門医が診断し、最適な治療法を提案してくれます。

進行性の薄毛ならクリニック受診がおすすめ

AGAの原因は男性ホルモンのバランスの変化によるものなので、市販の育毛剤や頭皮マッサージだけで完治を目指すのは現実的に難しいです。

市販の育毛剤を3〜6ヶ月使用しても変化がない場合は、AGAの可能性が高いです。AGAは進行性の脱毛症なので、放置すると症状が悪化してしまいます。

多くのクリニックでは無料カウンセリングを実施しているので、まずは専門医に今の髪の状態を相談してみるのも一つの選択肢です。

>>AGAオンライン診療クリニックのおすすめを確認

市販の育毛剤とクリニックどちらがいい?選び方のポイント

軽度の抜け毛の場合は市販の育毛剤でもOK

以下のような方は、まず市販の育毛剤から試してみても良いでしょう。

  • ストレスや生活習慣の影響による一時的な抜け毛
    最近仕事が忙しい、睡眠不足が続いているなど、明確な原因がある場合
  • まだ薄毛が目立たない段階
    生え際の後退や頭頂部の地肌が見えていない、予防目的での使用
  • 頭皮環境の悪化が原因の場合
    フケやかゆみ、皮脂の過剰分泌など、頭皮トラブルが主な問題

特に、ストレスや生活習慣の乱れが原因で抜け毛が増えている人には、市販の育毛剤を使うことで一定の改善が見込めるでしょう。

明らかに薄毛が進行している場合はAGA治療を検討

以下のような症状がある場合は、AGA治療を検討することをおすすめします。

  • 生え際が明らかに後退している
    M字に型に額が広くなってきた(M字はげの可能性)
  • 頭頂部の地肌が透けて見える
    つむじ周辺が薄くなってきた(つむじはげの可能性)
  • 家族に薄毛の人が多い
    遺伝的要因が強い可能性がある
  • 市販の育毛剤を6ヶ月以上使用しても効果がない
    すでに十分な期間試したが改善しない

AGAは進行性のため早期治療が重要です。
放置すると最終的には毛根が寿命を終え、治療をしても改善が見込めなくなります。

市販の育毛剤は効かないわけではないが目的に応じた使用が大切

市販の育毛剤は「全く効果がない」というわけではありません。頭皮環境を整え、今ある髪の毛を健康に保つという点では一定の価値があります。

特に、まだ薄毛が進行していない人や、ストレスなど一時的な要因による抜け毛に悩む人にとっては、市販の育毛剤でも十分な効果が期待できる場合があります。

しかし、AGAのような進行性の薄毛に対しては、市販の育毛剤だけでは限界があるのも事実です。発毛や薄毛の進行抑制が目的なら、医学的根拠のあるAGA治療を検討する必要があります。

大切なのは、自分の薄毛の原因を正しく理解し、それに合った対策を選ぶことです。市販の育毛剤を試してみて効果がなければ、早めに専門医に相談することをおすすめします。自己判断で放置せず、必要に応じて専門機関を頼ることが、薄毛改善への確実な第一歩となるでしょう。

最後に、どのような治療法を選ぶにしても、継続することが最も重要です。薄毛対策は長期戦になることを理解し、根気強く取り組んでいきましょう。

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