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「中出しされたけど妊娠しない?」と不安な方へ。排卵日付近の中出しによる妊娠確率は約20〜30%とされ、安全日でもゼロではありません。
膣の洗浄や排尿では妊娠を防げないため、最も確実な対策は性交後できるだけ早くアフターピルを飲むことです。
本記事では妊娠確率、正しい対処法とアフターピルの入手方法、妊娠を確認する時期までわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 排卵日付近の中出しによる妊娠確率は約20〜30%。安全日でも妊娠の可能性はゼロではない
- 膣の洗浄・排尿・手でかき出すなどの行為では妊娠は防げない
- 妊娠を防ぎたいならアフターピル(緊急避妊薬)をできるだけ早く服用するのが最も確実
- アフターピルは婦人科・オンライン診療・一部の薬局で入手可能。2026年2月から処方箋なしで薬局でも購入できる
- 妊娠検査薬は性交から3週間後(生理予定日の約1週間後)を目安に使う
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中出しによる妊娠の可能性は?危険日と安全日の確率
「1回だけだから大丈夫」「安全日だったから平気」と思いたくなる気持ちはよくわかります。しかし、膣内に射精された時点で、妊娠の可能性は誰にでもあります。
まずは、時期によって妊娠の確率がどのくらい変わるのかを正しく知っておきましょう。
妊娠のしやすさを左右するのは、精子と卵子の「寿命」です。
- 精子:女性の体内で通常2〜3日、長い場合は約5日間生きられる
- 卵子:排卵後、受精できるのは約24時間
つまり、排卵日当日だけでなく、排卵日の数日前の性交でも、体内で待っていた精子が排卵後の卵子と出会えば妊娠が成立します。この「妊娠しやすい期間」が、いわゆる「危険日」と呼ばれる時期です。
危険日(排卵日付近)の妊娠確率
排卵日付近に中出しをされた場合、1回の性交で妊娠する確率は約20〜30%が目安とされています。
健康な男女のデータでも、妊娠につながる性交は「排卵日までの約6日間」にほぼ集中しており、排卵日当日や直前の性交ほど確率が高くなることがわかっています。
| 性交したタイミング | 妊娠の可能性の目安 |
|---|---|
| 排卵日の6日以上前 | きわめて低い |
| 排卵日の5〜3日前 | 約10〜20% |
| 排卵日の2日前〜当日 | 約20〜30%(最も高い) |
| 排卵日の翌日以降 | 低い(ただし排卵日のずれに注意) |
※米国で健康な女性221人を対象に行われた研究(Wilcox AJ, et al. N Engl J Med. 1995)などをもとにした目安です。年齢や体調によって個人差があります。
「20〜30%なら、7割以上は妊娠しないのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、これは4〜5回に1回は妊娠するという意味です。決して低い数字ではないため、思い当たる場合は「たぶん大丈夫」で済ませず、すぐに対処を考えましょう。
安全日の中出しによる妊娠確率
生理中や生理直後、排卵後の数日間は「安全日」と呼ばれ、妊娠しにくい時期とされています。ただし、安全日であっても妊娠の可能性はゼロではありません。
排卵日は、生理周期が28日の人ならおよそ14日目前後といわれますが、実際には毎月ぴったり同じ日に排卵するわけではありません。次のような理由で、排卵日が予想より前後することはよくあります。
- 仕事や人間関係などによる強いストレス
- 睡眠不足や不規則な生活
- 急なダイエットや体重の変化
- 体調不良や旅行・環境の変化
- もともと生理周期が不規則
さらに、精子は体内で最大5日ほど生きられるため、「生理直後に性交したら、その数日後に早めの排卵が起きて妊娠した」というケースもありえます。
アプリやカレンダーで計算した安全日は、あくまで予測にすぎません。避妊の方法として頼るのは避けましょう。
「安全日だから大丈夫」は通用しません
生理周期が安定している人でも、排卵日は体調やストレスで簡単にずれます。安全日に中出しされた場合でも、妊娠を望まないのであれば、危険日と同じようにアフターピルの服用を検討しましょう。
中出しで避妊に失敗したときにやっても意味がないこと
中出しされた直後は、「とにかく精液を外に出さなきゃ」と焦ってしまうものです。しかし、ネットや友人の間で言われている方法の中には、妊娠を防ぐ効果がまったくないものも少なくありません。
間違った対処で安心してしまい、アフターピルを飲むタイミングを逃すことが一番のリスクです。
膣内を洗浄して精液を洗い流す
シャワーや水で膣内を洗っても、妊娠を防ぐことはできません。射精された精子は非常に動きが速く、射精から数分ほどで子宮の入口(子宮頸管)へと入り始めます。
子宮の中まで進んだ精子を、外から洗い流すことは不可能です。
また、膣の中には雑菌の増殖を防ぐ「自浄作用」があります。強い水圧で洗ったり、石けんやビデを使いすぎたりすると、かえって膣内の環境が乱れ、炎症や感染症の原因になることもあります。
排尿して精子を体外に出そうとする
「おしっこをすれば精子も一緒に出ていく」というのも誤解です。尿が通る「尿道」と、精液が入る「膣」はまったく別の通り道になっています。排尿しても膣や子宮の中の精子が出ていくことはありません。
性交後の排尿は、膀胱炎の予防という意味では良い習慣ですが、避妊の効果はないと覚えておきましょう。
精液を膣内から手で取り出す
指で膣内の精液をかき出しても、妊娠は防げません。外に出てくる精液を取り除けたとしても、すでに子宮頸部から奥へと移動した精子まで取り除くことはできないためです。
さらに、爪で膣の粘膜を傷つけたり、手指の雑菌が入って感染症を起こしたりするおそれもあります。体を傷つけてしまう可能性があるため、無理にかき出すのはやめましょう。
妊娠検査薬ですぐに結果を知ろうとすること
不安から、性交の翌日や数日後に市販の妊娠検査薬を使う人もいますが、この時期に検査しても正しい結果は出ません。
妊娠検査薬は、精子と卵子の「受精」に反応するのではなく、受精卵が子宮内膜に着床したあとに分泌される「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンに反応する仕組みです。
受精から着床までには約1週間かかり、そこから尿中のhCGが検査薬で判定できる量まで増えるには、さらに時間が必要です。
そのため、正確な結果を知るには性交から3週間以上たってからの検査が目安になります。早すぎる検査で「陰性」が出ても、妊娠していないとは言い切れません。
中出しされたらどうする?妊娠を防ぐための対処法
妊娠を望まないのに中出しされてしまった場合、妊娠を防ぐためには、アフターピル(緊急避妊薬)を服用することです。
ここでは、アフターピルの仕組みや種類、入手方法を順番に解説します。
アフターピル(緊急避妊薬)をできるだけ早く服用する
アフターピルとは、避妊に失敗したときや避妊をしなかった性交のあとに飲むことで、妊娠する可能性を大きく下げる飲み薬です。
「緊急避妊薬」とも呼ばれ、コンドームが破れた・外れた、中出しされた、低用量ピルを飲み忘れていたといった「もしも」のときに使います。
アフターピルには女性ホルモン(黄体ホルモン)の成分が含まれており、主に次のような働きで妊娠を防ぎます。
- 排卵を遅らせる・止める:卵子が出てこなければ、精子と出会えず受精しない
- 受精卵の着床を起こりにくくする:子宮内膜の状態を変化させる作用もあるとされる
なお、アフターピルはすでに成立した妊娠を中断させる薬(中絶薬)ではありません。
妊娠が成立する前に使う薬なので、服用は早ければ早いほど意味があります。
時間の経過とともに避妊成功率が下がる理由
アフターピルの最大のポイントは、1分1秒でも早く飲むほど効果が高いことです。代表的なアフターピル「ノルレボ(レボノルゲストレル)」の場合、服用までの時間と妊娠を防げる割合の目安は次のとおりです。
| 性交から服用までの時間 | 妊娠を防げる割合の目安 |
|---|---|
| 24時間以内 | 約95% |
| 24〜48時間以内 | 約85% |
| 48〜72時間以内 | 約58% |
※レボノルゲストレル製剤の海外臨床試験データ(WHO)にもとづく目安です。
時間がたつほど効果が下がる理由は、アフターピルが主に「排卵を遅らせる」ことで妊娠を防ぐ薬だからです。
中出しされた精子は、体内で最大5日ほど卵子を待ち続けます。もしその間に排卵が起きてしまえば、精子と卵子が出会って受精してしまいます。
アフターピルは排卵が起きる前に飲まなければ効果を発揮しにくいため、時間がたって排卵が近づくほど、間に合わない可能性が高くなるのです。
「明日病院に行けばいいか」と先延ばしにせず、今日のうちに行動することが大切です。すぐに受診できるクリニックは、アフターピル処方おすすめクリニックの記事で紹介しています。
処方されるアフターピルの種類と入手方法
日本で使われている主なアフターピルは、次の4種類です。飲める期限(タイムリミット)や費用がそれぞれ異なります。
| 薬の種類 | 飲める期限 | 避妊成功率の目安 | 値段の目安(自費) |
|---|---|---|---|
| ノルレボ (先発医薬品) | 72時間以内 | 約81〜85% | 8,000〜15,000円程度 |
| レボノルゲストレル錠 (ジェネリック) | 72時間以内 | 約81〜85% | 6,000〜10,000円程度 |
| エラ(ella)/エラワン (ウリプリスタル酢酸エステル) | 120時間以内 | 約95% | 12,000〜20,000円程度 |
| プラノバール (ヤッペ法) | 72時間以内 | 約70〜77% | 4,000〜8,000円程度 |
それぞれの特徴と、主な副作用は次のとおりです。
| 薬の種類 | 特徴 | 主な副作用 |
|---|---|---|
| ノルレボ | 日本で最初に承認された代表的なアフターピル。1錠飲むだけ | 吐き気、頭痛、倦怠感、眠気、下腹部痛、不正出血など |
| レボノルゲストレル錠 | ノルレボと同じ成分のジェネリック。比較的安く処方を受けられるため広く普及 | 吐き気、頭痛、倦怠感、不正出血など |
| エラ/エラワン | 120時間(5日間)まで効果が期待できるタイプ。国内未承認のため一部の医療機関が取り扱う | 頭痛、吐き気、めまい、倦怠感、月経周期の遅れなど |
| プラノバール | 昔からある中用量ピルを2回に分けて計4錠服用する方法 | 強い吐き気・嘔吐、頭痛、倦怠感など |
※避妊成功率・値段は一般的な目安です。値段は診察料・送料などを含めて医療機関ごとに異なります。アフターピルは自費診療のため、原則として健康保険は使えません。
現在、主流となっているのは72時間以内に1錠飲むレボノルゲストレル製剤(ノルレボ・ジェネリック)です。1回1錠で済み、副作用も比較的軽いため、多くの医療機関で第一選択として処方されています。
一方、エラは性交から120時間(5日間)以内まで服用できるのが特徴です。排卵の直前でも排卵を遅らせる力があるとされ、72時間を過ぎてしまった場合の選択肢になります。ただし、日本では承認されていない薬のため、医師が個人輸入して処方する形になり、取り扱いのある医療機関は限られます。費用も高めです。
どのアフターピルでも、ホルモンバランスが一時的に変化することで、吐き気や頭痛、だるさ、不正出血などが起こる場合があります。多くは1〜2日で落ち着きますが、症状が強いときや長引くときは、処方を受けた医療機関に相談しましょう。
飲んだあとに吐いてしまったら
レボノルゲストレル製剤の場合、服用から2時間以内に吐いてしまうと、成分が十分に吸収されていない可能性があります。その場合は自己判断せず、すぐに処方を受けた医療機関や薬剤師に相談してください。
アフターピルを手に入れる方法は、大きく分けて次の3つです。
| 入手方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 産婦人科・レディースクリニック | 医師に直接相談でき、最も確実で安全 | 診療時間内に受診が必要 |
| オンライン診療 | スマホで自宅から受診でき、人目が気にならない | 薬の受け取りまでに時間がかかる場合がある |
| 薬局・ドラッグストア | 処方箋なしで購入でき、その場で服用できる | 対応店舗が限られる。72時間以内のみ |
産婦人科・レディースクリニックを受診する
医師の診察を受けて処方してもらうのが、最も確実かつ安全にアフターピルを手に入れる方法です。
受診すると、医師から前回の生理の時期や生理周期、性交した日時などを聞かれます。妊娠の可能性や体の状態をふまえて、どの薬が適しているかを判断してもらえるため、初めてアフターピルを飲む人でも安心です。
受診するときは、次の情報をメモしておくとスムーズです。
- 性交(中出し)した日時
- 前回の生理が始まった日と、いつもの生理周期
- 持病や飲んでいる薬、アレルギーの有無
- ほかにも避妊に失敗した性交があったかどうか
原則として内診(膣の診察)は行わず、問診のみで処方されることがほとんどです。性感染症が心配な場合も、あわせて相談できます。夜間や休日の場合は、電話で対応可能か確認してから向かいましょう。
オンライン診療でバレずに自宅まで匿名配送
「近くに婦人科がない」「知り合いに会いそうで受診しにくい」という方に便利なのが、オンライン診療です。スマホやパソコンのビデオ通話・電話で医師の診察を受け、アフターピルを処方してもらえます。
一般的なオンライン診療の流れは次のとおりです。
- 1クリニックのWEBサイトやアプリから予約する
- 2問診票を入力する(性交の日時や生理周期など)
- 3ビデオ通話や電話で医師の診察を受ける
- 4薬が配送される、または指定の薬局で受け取る
- 5すぐに服用する
配送に対応しているクリニックの多くは、中身がわからない梱包や、品名を記載しない配送に配慮しています。家族と同居している人や、周りに知られたくない人でも利用しやすいのがメリットです。
ただし、配送の場合は薬が届くまでに翌日以降かかることもあり、そのぶん服用が遅れてしまいます。また国の指針では、オンライン診療で初めてアフターピルを処方する場合、薬局で薬剤師の目の前で服用する方法が示されており、受け取り方はクリニックによって異なります。急ぐ場合は、即日発送や近くの薬局での受け取りに対応しているか、予約前に確認しましょう。
薬局・ドラッグストアでの薬剤師対面の処方
2026年2月2日から、アフターピル「ノルレボ」が処方箋なしで一部の薬局・ドラッグストアで購入できるようになりました。さらに同年3月9日には、ジェネリックと同じ成分の「レソエル72」も発売されています。
| 商品名 | 希望小売価格(税込) | 飲める期限 |
|---|---|---|
| ノルレボ | 7,480円 | 性交後72時間以内 |
| レソエル72 | 6,930円 | 性交後72時間以内 |
※価格はメーカー希望小売価格です。実際の販売価格は店舗によって異なる場合があります。
薬局で購入する場合は、次のような条件やルールがあります。
- 研修を修了した薬剤師がいる薬局・ドラッグストアでのみ購入できる
- 購入できるのは服用する本人のみ(パートナーや代理人による購入は不可)
- 薬剤師の説明を受けたうえで、その場で薬剤師の目の前で服用する
- 年齢制限はなく、親やパートナーの同意も不要
- プライバシーに配慮した個室やスペースで相談できる
- ネット通販では購入できない
販売できる店舗は、厚生労働省のホームページや各商品の公式サイトで検索できます。ただし、薬剤師の勤務状況や在庫によってはその場で購入できないこともあるため、来店前に電話で確認しておくと安心です。
なお、薬局で買えるのは72時間以内に飲むタイプのみです。性交から72時間を過ぎてしまった場合は、医療機関に相談しましょう。
アフターピルを服用する前に知っておきたい注意点
アフターピルは、望まない妊娠を防ぐための心強い手段です。ただし、万能な薬ではありません。服用する前に、次の3つのポイントを知っておきましょう。
アフターピルは妊娠を完全に防げるわけではない
アフターピルは緊急避妊に有効な方法の一つですが、服用すれば必ず妊娠を防げるわけではありません。72時間以内に飲んだ場合でも、妊娠を防げる割合は約8割が目安です。すでに排卵が起きていた場合などは、効果が十分に得られないこともあります。
また、アフターピルが効くのは「服用前の性交」に対してのみです。服用後に再び避妊をせずに性交すると、そのときの妊娠は防げません。次の生理が来るまでは、コンドームなどで確実に避妊しましょう。
アフターピルを飲んだあとも、生理が来るか、妊娠検査薬で陰性が確認できるまでは、妊娠の可能性を頭に置いておくことが大切です。
アフターピルは性感染症を予防できない
アフターピルは妊娠を防ぐための薬であり、性感染症(性病)を予防する効果はありません。避妊をせずに性交した場合は、クラミジアや淋菌、梅毒、HIVなどの性感染症にかかるリスクもあります。
性感染症は、感染していても自覚症状が出にくいものが少なくありません。気になる場合は、婦人科や性感染症の専門クリニック、保健所などで検査を受けましょう。病気によって正確に検査できる時期が異なるため、いつ検査すればよいかは医師に相談するのが確実です。
性交渉から時間がたっていても自己判断で放置しない
「もう72時間を過ぎたから、どうしようもない」とあきらめてしまう人もいますが、時間が経過していても、緊急避妊の選択肢が残っている可能性があります。
たとえば、エラは性交から120時間(5日間)以内であれば服用できます。また、医療機関によっては、ほかの方法を提案してもらえる場合もあります。自己判断で放置せず、まずは産婦人科やエラを処方できるクリニックに相談しましょう。
望まない性交だった場合は、一人で抱え込まないで
同意のない性交や性暴力の被害にあった場合は、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(全国共通番号「#8891」)に相談できます。アフターピルの入手や医療機関の受診、警察への相談などについて、専門の支援員がサポートしてくれます。
中出し後に妊娠を確認する方法と適切な時期
アフターピルを飲んだ場合も、飲まなかった場合も、妊娠しているかどうかは時期を見て必ず確認しましょう。確認のポイントは「消退出血」と「妊娠検査薬」です。
消退出血の確認方法
消退出血(しょうたいしゅっけつ)とは、アフターピルに含まれるホルモンの影響で起こる、生理のような出血のことです。アフターピルによって子宮内膜がはがれることで起こり、避妊が成功したサインの一つと考えられています。
- 時期:服用から3日〜3週間程度で起こることが多い(多くは1週間前後)
- 量・期間:少量で数日で終わることもあれば、普段の生理と同じくらいのこともある
- 起こらない場合:消退出血がなく、そのまま次の生理が来ることもある
ただし、少量の出血は、妊娠初期に起こる「着床出血」と見分けがつきにくいことがあります。出血があったからといって、妊娠していないと断定はできません。服用から3週間後には、妊娠検査薬で確認するようにしましょう。
妊娠検査薬を使用するタイミング
一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から使用する製品が多くなっています。これは、尿中のhCGホルモンが検査薬で判定できる量まで増えるのが、その頃だからです。
生理不順などで生理予定日がわからない場合は、性交から3週間後を目安に検査しましょう。アフターピルを飲んだ場合も同様に、服用から3週間後に検査するのが基本です。
ここがポイント
妊娠検査薬は、朝起きてすぐの尿で検査すると、hCGの濃度が高く結果が出やすいといわれています。説明書に書かれた時間を守り、判定時間を過ぎてから結果を見ないようにしましょう。
生理が予定日より遅れている場合
生理が予定日より遅れている場合は、妊娠している可能性があります。予定日から1週間ほどたっても生理が来ないときは、妊娠検査薬で確認しましょう。
アフターピルを飲んだ場合は、ホルモンの影響で次の生理が数日早まったり遅れたりすることがあります。それでも、予定日を1週間以上過ぎても生理が来ないときや、いつもより出血が極端に少ないときは、妊娠検査薬で確認するか、産婦人科を受診しましょう。
妊娠初期症状だけでは判断できない
妊娠初期には、次のような症状が現れる場合があります。
- 吐き気・胃のむかつき
- 強い眠気
- 胸の張りや痛み
- 体のだるさ・微熱が続く
- においに敏感になる
ただし、これらの症状は生理前の体調変化(PMS)や、ストレス・疲れでも起こるものです。逆に、妊娠していても症状をほとんど感じない人もいます。
「吐き気があるから妊娠したかも」「何も症状がないから大丈夫」と、症状だけで判断するのはやめましょう。不安な気持ちが体調に影響することもあります。決められた時期に妊娠検査薬を使うのが、もっとも確実な確認方法です。
妊娠検査薬で陽性が出たら産婦人科を受診する
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬でわかるのは「hCGが出ているかどうか」だけで、妊娠が正常に進んでいるかまではわかりません。子宮以外の場所で受精卵が育つ「異所性妊娠(子宮外妊娠)」の可能性もあるため、医師の診察で妊娠の状態を確認することが大切です。
妊娠を続けるかどうか迷っている場合も、選べる方法や時期には限りがあります。一人で悩む時間を短くするためにも、早めの受診を心がけましょう。
中出しによる妊娠確率に関するよくある質問
中出し1回だけでも妊娠する?
1回だけでも妊娠する可能性は十分にあります。1回の射精には数千万〜数億個の精子が含まれており、そのうちの1つが卵子と出会えば妊娠は成立します。
特に排卵日付近であれば、1回の性交で妊娠する確率は約20〜30%です。「1回だけだから」と安心せず、妊娠を望まない場合はアフターピルの服用を検討しましょう。
中出し後、何日で妊娠がわかる?
一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から使用できる製品が多くなっています。性交日から数えると、約3週間後が目安です。
それより早い時期に検査すると、妊娠していても陰性と出てしまうことがあります。早めに使える検査薬もありますが、正確な結果を知りたい場合は、目安の時期まで待ってから検査しましょう。
中出し後に生理が来たら妊娠していない?
中出しのあとにいつもどおりの生理が来た場合、妊娠の可能性は低いと考えられます。
ただし、妊娠初期にも「着床出血」などの出血が起こることがあり、生理と区別しにくい場合があります。次のような場合は、出血の有無や量だけで判断せず、妊娠検査薬で確認しましょう。
- いつもより出血の量が明らかに少ない
- 出血が1〜2日ですぐに終わった
- 出血の色がいつもと違う(薄いピンク・茶色など)
- 生理予定日とずれた時期に出血した
外出しなら妊娠する可能性は低い?
外出し(膣外射精)は、妊娠の可能性を完全になくす避妊方法ではありません。
射精の前に出る「先走り液(カウパー腺液)」にも精子が含まれていることがあるうえ、射精のタイミングを完全にコントロールするのは難しいためです。外出しだけで避妊していた場合、1年間で約2割の人が妊娠するというデータもあります。
妊娠を望まない場合は、コンドームを最初から正しく着けることが基本です。さらに確実に避妊したい方は、低用量ピルなどの方法についても婦人科で相談してみましょう。
まとめ|一人で悩まず早めに専門医や医療機関へ相談を
中出しによる妊娠の確率は、排卵日付近で約20〜30%とされ、安全日であってもゼロではありません。膣の洗浄や排尿、手でかき出すといった方法では妊娠を防ぐことはできず、性交直後の妊娠検査薬でも正しい結果はわかりません。
妊娠を望まない場合に最も確実な対処法は、アフターピルをできるだけ早く服用することです。アフターピルは時間がたつほど効果が下がるため、迷っている時間が一番のリスクになります。
「誰にも相談できない」「病院に行くのが怖い」と感じている方も、婦人科やオンライン診療、薬局の薬剤師は、同じような悩みを持つ多くの女性に対応しています。一人で抱え込まず、まずは早めに専門家へ相談してください。
【参考】
・Wilcox AJ, Weinberg CR, Baird DD. Timing of sexual intercourse in relation to ovulation. N Engl J Med. 1995;333:1517-21.
・厚生労働省「緊急避妊に係る取組について」
・PMDA「レボノルゲストレル錠1.5mg 添付文書」
・愛知県「緊急避妊薬の販売について」




