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葉酸サプリを飲む期間はいつからいつまで?について「妊娠の1か月以上前から妊娠3か月まで」、食事に加えて1日400μgを飲むのが厚生労働省の推奨する基本の期間です。
妊娠4か月以降も葉酸は必要ですが、中期以降は食事を中心に不足分をサプリで補う形に切り替えていきます。
本記事では時期別の摂取量、必要な理由、選び方、摂りすぎを防ぐ注意点までわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 葉酸サプリは妊娠の1か月以上前から妊娠3か月まで、食事に加えて1日400μgを飲むのが基本
- 妊娠に気づいたときにはすでに赤ちゃんの神経管が作られ始めているため、妊娠前からの準備が大切
- 妊娠4か月以降も葉酸は必要。ただし食事を中心に、不足分をサプリで補う考え方に切り替える
- 授乳期も葉酸の必要量は増えるため、授乳が終わるまでは意識して摂るのがおすすめ
- サプリなどからの葉酸には耐容上限量(1日900〜1,000μg)があるため、摂りすぎに注意
葉酸サプリはいつからいつまで飲む?必要な期間
「葉酸サプリって、いつから飲み始めればいいの?」「妊娠したら、いつまで続ければいいの?」と迷う方はとても多いです。
結論からお伝えすると、葉酸サプリを飲む期間の目安は次のとおりです。
| 時期 | 葉酸サプリの考え方 |
|---|---|
| 妊娠1か月以上前〜妊娠3か月 | 最も重要な時期。食事+サプリ400μgを毎日 |
| 妊娠4か月〜出産 | 葉酸は引き続き必要。食事を中心に、不足分をサプリで補う |
| 授乳期(産後) | 必要量が増えるため、食事+必要に応じてサプリで補う |
| 授乳終了後 | バランスのよい食事に戻せばOK |
ここからは、それぞれの時期にどうして葉酸が必要なのか、厚生労働省の考え方をもとに詳しく見ていきましょう。
葉酸サプリは妊娠前からの摂取がおすすめ
妊娠を希望している場合は、妊娠の1か月以上前から葉酸を摂り始めることが推奨されています。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性は、通常の食事に加えて、サプリメントなどから葉酸を1日400μg摂ることが望ましいとされています。
この「400μg」は、ふだんの食事から摂る葉酸とは別に、上乗せして摂る量という意味です。
「妊娠がわかってから飲めばいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、赤ちゃんの体の土台づくりは、妊娠に気づくよりもずっと早い段階で始まっています。だからこそ、妊娠を考え始めたタイミングから準備しておくことが大切なのです。
ここがポイント
「いつ妊娠するかわからない」という妊活中の方は、妊活を始めると決めたときから葉酸サプリを取り入れておくと安心です。結果的に妊娠までの期間が長くなっても、毎日続けることに意味があります。
妊娠3か月までの葉酸摂取が推奨されている
葉酸を特にしっかり摂りたいのは、妊娠初期、とくに妊娠3か月(妊娠11週)までの期間です。
この時期は、赤ちゃんの脳や脊髄のもとになる「神経管」が作られる、とても大切なタイミングです。神経管は妊娠6週ごろまでに作られるため、葉酸が不足していると、神経管がうまく閉じない「神経管閉鎖障害」のリスクが高まるとされています。
妊娠6週は、生理予定日から2週間ほど過ぎた頃です。多くの人は「生理が遅れているな」と気づき、妊娠検査薬を使うくらいのタイミングでしょう。つまり、妊娠がわかった時点では、すでに神経管が作られ始めているか、作られ終わっていることもあるのです。
このため、妊娠に気づく前から葉酸を摂っておくことが推奨されています。妊娠初期の3か月間は、毎日欠かさずに飲むことを意識しましょう。
妊娠4か月以降も葉酸サプリは必要な栄養素
「葉酸が大切なのは妊娠3か月まで」と聞いて、妊娠4か月以降はやめてしまう方もいます。しかし、葉酸そのものは妊娠中期以降も必要な栄養素です。
ただし、ここで知っておきたいのは、妊娠前〜初期の400μgと、妊娠中期以降に必要な葉酸は目的が違うということです。
- 妊娠前〜妊娠初期:神経管閉鎖障害のリスクを下げるために、食事に加えてサプリなどから400μgを上乗せする
- 妊娠中期〜後期:赤ちゃんの成長や、ママの血液を作るために、食事からの葉酸を240μg増やす
妊娠中期以降は、サプリの400μgを必ず続けなければいけないわけではありません。
食事を中心にしながら、食事で足りない分をサプリで補うという考え方に切り替えていきましょう。鉄やカルシウムなど、妊娠中期以降に必要な栄養素もあわせて摂れるサプリを選ぶのもひとつの方法です。
摂りすぎ・不足を防ぐ!葉酸サプリのベストな摂取量
葉酸は、多く摂ればよいというものではありません。
時期ごとに必要な量が決まっているため、目安を知っておくことが大切です。厚生労働省の基準をもとに、時期別の目安をまとめました。
| 時期 | 1日の目安摂取量 | 食事からの摂取 | サプリからの補給 |
|---|---|---|---|
| 妊活期〜妊娠初期 (妊娠1か月前〜妊娠3か月) | 640μg | 240μg | +400μg |
| 妊娠中期〜後期 (妊娠4か月〜出産) | 480μg | 240μg+付加量240μg (食事が主体) | 必要に応じて調整 |
| 授乳期 (産後) | 340μg | 240μg+付加量100μg (食事が主体) | 必要に応じて調整 |
※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の成人女性(18歳以上)の推奨量240μgをもとにした目安です。
※妊娠中期以降・授乳期の付加量は、食事から摂る葉酸(食事性葉酸)としての量です。
妊娠前〜妊娠初期はサプリから400μg/日をプラス
妊娠前から妊娠3か月までは、ふだんの食事で摂る葉酸(推奨量240μg)に加えて、サプリメントなどから葉酸を1日400μg摂ることが望ましいとされています。
ここでポイントになるのが「サプリメントなどから」という部分です。厚生労働省が推奨している400μgは、食べ物に含まれる葉酸ではなく、サプリや栄養強化食品に使われる「狭義の葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)」を指しています。
食べ物に含まれる葉酸は、加熱や水洗いで壊れやすく、体に吸収される割合も約50%といわれています。一方、サプリに使われる葉酸は約85%と吸収されやすいのが特徴です。
食事だけで400μg分をまかなうのは難しいため、この時期はサプリを活用するのが現実的です。
妊娠中期〜授乳期は食事からの葉酸摂取を意識
妊娠中期から後期にかけては、推奨量240μgに付加量240μgを加えた1日480μgが目安です。授乳期は、推奨量に付加量100μgを加えた1日340μgが目安になります。
この時期は、サプリの量を少しずつ見直したり、食事を中心にしたベースの栄養補給に切り替えたりしていくのがポイントです。たとえば、次のような工夫ができます。
- 葉酸を多く含む野菜や豆類を、毎食1品取り入れる
- 妊娠中期以降は、鉄やカルシウムも一緒に摂れるサプリに切り替える
- 食事がしっかり摂れている日は、サプリに頼りすぎない
「400μg」と「付加量240μg」を混同しないで
妊娠前〜初期の「400μg」はサプリなどから上乗せする量、妊娠中期・後期の「付加量240μg」は食事から増やす量のことで、意味が異なります。「妊娠中はずっとサプリで640μg必要」と考えて高用量のサプリを重ねて飲むと、摂りすぎにつながるおそれがあります。
葉酸サプリがママと赤ちゃんに必要な理由と役割
葉酸は、ビタミンB群の一種で、細胞が分裂したり、新しい血液を作ったりするときに欠かせない栄養素です。
お腹の中で赤ちゃんがどんどん成長していく妊娠期間と、母乳を作る授乳期間は、葉酸の役割がとくに大きくなります。時期ごとの役割を見ていきましょう。
妊娠1ヶ月前〜妊娠3ヶ月:赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスク低減
この時期の葉酸の最も大切な役割は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げることです。
神経管とは、のちに赤ちゃんの脳や脊髄になる部分のことです。妊娠のごく初期に、板状の組織が丸まって筒のように閉じることで作られます。このとき神経管がうまく閉じないと、「二分脊椎(にぶんせきつい)」や「無脳症」といった神経管閉鎖障害が起こることがあります。
海外の研究では、妊娠前から葉酸を摂っておくことで、神経管閉鎖障害の発症リスクが40〜70%程度低くなると報告されています。この結果をふまえ、日本でも2000年に厚生労働省(当時の厚生省)が、妊娠を計画している女性に葉酸の摂取を呼びかけるようになりました。
先ほどお伝えしたとおり、神経管は妊娠に気づく頃にはすでに作られ始めています。妊娠の1か月以上前から葉酸を摂っておくことが、赤ちゃんを守るための準備になるのです。
※葉酸の摂取は、神経管閉鎖障害のリスクを「低減」するものであり、すべてを防げるわけではありません。
妊娠4ヶ月〜出産:赤ちゃんの成長サポートと母体の貧血予防
妊娠中期以降、葉酸は赤ちゃんとママの両方にとって大切な働きをします。
まず、赤ちゃんの成長のためです。お腹の赤ちゃんは、細胞分裂をくり返しながら体を大きくしていきます。葉酸は細胞が分裂するときに必要なDNAを作る働きにかかわっているため、赤ちゃんの順調な成長を支えます。
次に、ママの貧血予防のためです。妊娠中は、赤ちゃんに栄養を届けるためにママの血液量が大きく増えます。葉酸は、赤血球を作るときに欠かせない栄養素で、不足すると「葉酸欠乏性貧血(巨赤芽球性貧血)」を起こすことがあります。
妊娠中の貧血というと鉄不足をイメージしがちですが、葉酸も血液づくりに欠かせない栄養素です。だるさや息切れ、立ちくらみなどが続く場合は、自己判断せず妊婦健診で相談しましょう。
授乳期:母乳の質の維持とママの体力回復
出産後も、葉酸はママにとって必要な栄養素です。母乳はママの血液から作られるため、授乳中は母乳を通じて赤ちゃんに栄養を届けるぶん、ママ自身の葉酸も消費されます。
また、出産で失われた血液を取り戻し、体力を回復させるためにも、葉酸は役立ちます。産後は赤ちゃんのお世話で食事がおろそかになりがちな時期です。食事だけで不足しやすいと感じたら、授乳中も飲めるサプリで補うとよいでしょう。
自分に合った葉酸サプリの選び方
ドラッグストアや通販には、たくさんの葉酸サプリが並んでいます。「どれを選べばいいかわからない」という方は、次の4つのポイントをチェックしてみましょう。
葉酸の含有量を確認する
葉酸サプリを選ぶときは、まず1日分にどのくらいの葉酸が含まれているかを確認しましょう。妊娠前〜妊娠初期であれば、1日分で400μgの葉酸が摂れる商品がひとつの目安になります。
注意したいのは、パッケージの「1粒あたり」と「1日分あたり」の表示の違いです。1日に飲む粒数が商品によって異なるため、必ず「1日の目安量で何μg摂れるか」を確認してください。
葉酸の種類や表示を確認する
葉酸には、大きく分けて2つの種類があります。
- 食事由来の葉酸(ポリグルタミン酸型):野菜や果物などの食べ物に含まれる葉酸。熱や水に弱く、吸収率は約50%
- サプリなどに使われる葉酸(モノグルタミン酸型):吸収率が約85%と高く、厚生労働省が400μgの摂取を推奨している葉酸
商品によっては、野菜パウダーなど食品由来の葉酸を使い、その量を合計して「葉酸400μg」と表示していることもあります。
「400μg」という数字だけで判断せず、モノグルタミン酸型の葉酸が使われているかどうかもあわせて確認しましょう。商品の成分表示や公式サイトで確認できます。
葉酸以外に含まれる栄養素もチェックする
葉酸サプリの中には、葉酸だけでなく、次のような栄養素を一緒に配合している商品もあります。
- 鉄:妊娠中期以降に不足しやすく、貧血予防に役立つ
- カルシウム:赤ちゃんの骨や歯の材料になる
- ビタミンB群(B6・B12など):葉酸と一緒に血液づくりや代謝を助ける
- ビタミンD:カルシウムの吸収をサポートする
ただし、栄養素が多く入っていればよいというわけではありません。ふだんの食事で不足しがちなものは何か、今の時期にどんな栄養が必要かを考えて選ぶことが大切です。ほかのサプリも飲んでいる場合は、同じ栄養素が重ならないかも確認しましょう。
続けやすい価格や形状を選ぶ
葉酸サプリは、妊娠前から妊娠初期、場合によっては授乳期まで、長い期間続けることになります。どんなに良い商品でも、続けられなければ意味がありません。
- 毎月の費用が無理なく払える価格か
- 粒の大きさや1日に飲む粒数は負担にならないか
- においや味が気にならないか(つわりの時期は特に重要)
- 定期購入の場合、解約やスキップがしやすいか
自分のライフスタイルに合ったものを選んで、毎日の習慣にしていきましょう。
具体的な商品を比較したい方は、葉酸サプリおすすめ人気ランキングの記事も参考にしてください。
葉酸サプリを飲む際の注意点と正しい摂り方
葉酸サプリは、正しく飲んでこそ意味があります。安心して続けるために、次の注意点を確認しておきましょう。
1日の摂取上限量を守る
葉酸には、これ以上摂ると健康に影響が出るおそれがある「耐容上限量」が決められています。サプリメントや栄養強化食品から摂る葉酸の耐容上限量は、次のとおりです。
| 年齢(女性) | サプリなどからの葉酸の耐容上限量 |
|---|---|
| 18〜29歳 | 900μg/日 |
| 30〜64歳 | 1,000μg/日 |
※厚生労働省「日本人の食事摂取基準」より。耐容上限量はサプリメントや強化食品に含まれる葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)が対象です。
葉酸を摂りすぎると、発熱やじんましん、かゆみなどの過敏症状が出たり、亜鉛の吸収が妨げられたりする可能性があるといわれています。また、ビタミンB12不足による貧血の発見を遅らせるおそれも指摘されています。商品に書かれた1日の目安量を必ず守りましょう。
食事からの葉酸もバランスよく摂る
葉酸サプリはあくまで食事で不足する分を補うものです。サプリだけに頼るのではなく、ふだんの食事からも葉酸を摂ることを意識しましょう。葉酸を多く含む食品には、次のようなものがあります。
| 食品の種類 | 葉酸を多く含む主な食品 |
|---|---|
| 野菜 | ほうれん草、ブロッコリー、菜の花、春菊、アスパラガス、モロヘイヤ |
| 豆類 | 枝豆、納豆、そら豆 |
| 果物 | いちご、マンゴー、アボカド、キウイフルーツ |
| その他 | 焼きのり、卵黄 |
葉酸は水に溶けやすく、熱にも弱い性質があります。野菜は長時間ゆでたり水にさらしたりせず、電子レンジ加熱や蒸し調理、スープなど汁ごと食べられる料理にするのがおすすめです。
※レバーは葉酸を多く含みますが、ビタミンAも多いため、妊娠初期は食べすぎに注意しましょう。
過剰摂取にならないよう注意する
「赤ちゃんのために、少しでも多く摂っておきたい」という気持ちはよくわかります。しかし、葉酸は多く摂れば効果が高まるものではありません。
特に注意したいのが、次のようなケースです。
- 葉酸の含有量が多い「高用量」の商品を、自己判断で選ぶ
- 葉酸サプリとマルチビタミンなど、葉酸を含む複数の商品を同時に飲む
- 葉酸が添加された栄養強化食品(シリアルや飲料など)と、サプリを両方たくさん摂る
サプリを飲む前には、いま摂っている食品やサプリにどのくらい葉酸が含まれているかを確認しましょう。合計が耐容上限量を超えないようにすることが大切です。
飲み忘れても一度に多く摂らない
毎日続けていると、うっかり飲み忘れてしまう日もあるでしょう。そんなときでも、次の日に2日分をまとめて飲むのはやめましょう。
葉酸は水溶性のビタミンで、一度にたくさん摂っても体にためておくことはできません。まとめて飲んでも効果が高まるわけではなく、摂りすぎにつながるおそれもあります。飲み忘れに気づいたら、その日のうちであれば1日分を飲み、翌日以降はいつもどおりの量に戻せば大丈夫です。
ここがポイント
飲み忘れを防ぐには、「朝食のあと」「歯みがきの前」など、毎日の習慣とセットにするのがおすすめです。スマホのリマインダー機能を使うのもよいでしょう。
薬を服用している場合は医師や薬剤師に相談
持病の治療などで薬を飲んでいる場合や、ほかのサプリメントを使っている場合は、葉酸サプリを追加する前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
薬の種類によっては、葉酸と一緒に飲むことで薬の効き目に影響が出たり、必要な葉酸の量が変わったりすることがあります。たとえば、てんかんの薬など一部の薬を飲んでいる方は、医師の指示で葉酸の量を調整する場合もあります。不妊治療中の方も、通院先で相談しておくと安心です。
葉酸サプリに関するよくある質問(FAQ)
妊娠発覚後から飲み始めても遅くない?
遅すぎるということはありません。気づいた時点からすぐに飲み始めましょう。
理想は妊娠の1か月以上前からですが、妊娠がわかってから飲み始めても意味がないわけではありません。妊娠初期は赤ちゃんの体のさまざまな器官が作られる大切な時期で、葉酸は細胞分裂や血液づくりにも欠かせない栄養素です。「もっと早く飲めばよかった」と自分を責める必要はありません。今日から毎日続けていくことが大切です。
葉酸サプリは妊娠したらいつまで飲む?
サプリなどから400μgを上乗せして摂ることが特に推奨されているのは、妊娠3か月(妊娠11週)までです。神経管閉鎖障害のリスクを下げるという目的では、この時期の摂取が最も重要です。
ただし、妊娠4か月以降も葉酸自体は必要な栄養素です。妊娠中期・後期は1日480μg、授乳期は1日340μgが目安となるため、食事を中心にしながら、足りない分をサプリで補うとよいでしょう。食事が偏りがちな方は、出産後の授乳期までサプリを続けるのもひとつの方法です。
男性(パパ)も妊活中に葉酸を飲んだほうがいい?
葉酸は細胞分裂にかかわる栄養素で、精子が作られる過程にも関与していると考えられています。そのため、妊活中は夫婦で一緒に葉酸を意識するメリットがあります。
ただし、男性が葉酸サプリを飲むことで精子の質が良くなるかどうかは、研究によって結果が分かれており、まだはっきりとはわかっていません。男性の場合は、まずはバランスのよい食事を基本にし、食事が偏りがちな方はサプリで補うと考えるとよいでしょう。夫婦で一緒に飲むことで、飲み忘れを防ぎやすくなるという良さもあります。
葉酸サプリを飲むと妊娠しやすくなる?
葉酸サプリは、妊娠しやすくするためのものではありません。
葉酸サプリの主な目的は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げることと、妊娠中・授乳中のママと赤ちゃんに必要な栄養を補うことです。「葉酸を飲んでいるのに妊娠しない」と悩む方もいますが、それは葉酸サプリが効いていないということではありません。妊活が長引いて不安な場合は、婦人科や不妊治療の専門クリニックに相談してみましょう。
授乳期が終わったらサプリはやめても大丈夫?
授乳期が終われば、葉酸をサプリで特別に多く摂る必要はなくなります。通常のバランスのとれた食事に戻せば問題ありません。
成人女性の葉酸の推奨量は1日240μgで、野菜や豆類などを意識した食事で十分にまかなえる量です。ただし、次の妊娠を考えている場合は、妊娠の1か月以上前から再びサプリで400μgをプラスすることが推奨されます。
まとめ|葉酸サプリは時期に合わせて正しく続けよう
葉酸サプリを飲む期間は、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までが最も重要です。この時期は、食事に加えてサプリなどから1日400μgの葉酸を摂ることが、厚生労働省によって推奨されています。
妊娠4か月以降も葉酸は必要な栄養素ですが、中期以降は食事を中心にして、不足分をサプリで補う形に切り替えていきましょう。授乳期が終われば、バランスのよい食事に戻して問題ありません。
葉酸サプリは、未来の赤ちゃんとママ自身の体を守るための大切な準備です。自分の時期に合った量を知り、無理なく続けられるサプリを選んで、毎日の習慣にしていきましょう。
【参考】
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果」
・公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット:葉酸とビオチンの働きと1日の摂取量」

