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【民間医療保険編】知っておきたい保険の仕組み:自分のライフスタイルに合った 保険を選んで活用しよう(後編)

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「医療保険」にするか、「がん保険」にするかの選択
民間医療保険を選ぶ場合、「医療保険かがん保険か」で悩む人も多いだろう。医療保険は病気やケガで入院したときに入院給付金や手術給付金を受け取ることができる。これに対してがん保険は、通院・入院保障の他、がんと診断されるとまとまった診断給付金が一時金として支給されるタイプの商品が多いのが特徴だ。黒田さん自身の場合、病気に備えていくつかの医療保険に加入し、ある程度の蓄えも確保していたが、がんと診断されてからは「がん保険に入っておけばよかった!」と悔やまれたと言う。

 

がん保険の2つのタイプ

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「一時金重視タイプ」は、診断給付金などの一時金を手厚くしたタイプ。「都度給付タイプ」は、抗がん剤治療や放射線治療を受けた場合など、その都度費用がかかれば給付金が受け取れるタイプ。

 

黒田さんは、2009年12月に乳がんの告知を受け、10年2月に右乳房全摘出手術。4月にホルモン治療を開始し、8月に乳房再建手術を受けた。病院に支払った医療費は約222万円。この金額のうち大半を占めるのが乳房再建費用の150万円(右乳房再建100万円+バランスをとるための左乳房豊胸50万円)という。乳房再建にはシリコンを用いたインプラント法を選択したため、保険適用外(※現在は保険適用となった)となり全額自己負担。このとき、100万円ぐらいのまとまったがん診断給付金があれば、「どんなに助かったか」と痛感したそうだ。

がん以外の病気の治療費は保険の給付金をあてにしなくても預貯金でまかなえる場合も多いが、治療費が高額になったり、治療が長期化しやすいがんの場合は別。がんに特化した保険に加入することは、経済的リスクを補うためにも考慮する必要がある。

もう一つ黒田さんからのアドバイスとして参考にしたいのは、自身ががんに罹(かか)った人は、配偶者や子どもなど家族もがんに罹った場合のリスクに備えておいたほうがよいということ。がんの原因は、喫煙や食事、肥満などの生活習慣だけではないが、ともに生活をしている家族もまた同じような病気に罹る可能性もあるからだ。

 

がん保険を選ぶ際のチェックポイント

がん保険で特に注目したいのは診断給付金と通院給付金。がん保険のメイン保障ともいえる診断給付金については諸条件をチェックして自分に合ったものを選ぶのが大切。
がん保険で特に注目したいのは診断給付金と通院給付金。がん保険のメイン保障ともいえる診断給付金については諸条件をチェックして自分に合ったものを選ぶのが大切。
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