がんとQuality Of Life

【がんとQOL特別編】「カバーメーク」で外見変化を解決し、日常生活をより生き生きと

がん治療の副作用による外見変化の問題

自らメークの指導を行う分田医師。「医療者が行うメリットは、その皮膚症状を見て、やっていいこととダメなことの判断ができるという点」。
自らメークの指導を行う分田医師。「医療者が行うメリットは、その皮膚症状を見て、やっていいこととダメなことの判断ができるという点」。

カバーメークとは、皮膚科領域で主に用いられる技術で、きずあとや痣をファンデーションで目立たなくする。これを、東京大学医学部附属病院乳腺内分泌外科の分田貴子医師は、がんの手術痕や、治療の副作用による外見変化に悩む患者ケアに取り入れ、「がん患者さんへのカバーメークとQOL(生活の質)に関する研究」に取り組んでいる。

きっかけは4年ほど前、国立がん研究センター中央病院で抗がんワクチンの研究チームに参加していたとき、「抗がんワクチンを打った皮膚には赤い接種痕が残り、それがとても目立つので、なんとかしたいと思ったから」だと言う。

しかし、通常の診察・治療では、患者から皮膚症状に関する悩みは聞かれなかった。そこで改めて聞き取り調査を行うと、「人目が気になって、温泉やプールに行かれない」「人と会うのをためらう」などの声があがった。

実は、ほとんどの人が外見変化に悩みを持っていたが、医師への遠慮があり、言い出せなかった。

分田医師はさっそく外見変化が生じたがん患者14人に対し、カバーメークを行った。するとQOLの統計的な有意性は見られなかったが、全員から「満足した」との答えが返ってきた。

しかし、その一方、不満の声もあった。従来のカバー用ファンデーションはクレヨンのような固さで伸びが悪く、広い範囲に塗るのが困難。手順も複雑。さらに水に弱く、温泉やプールに入るととれてしまうという弱点もあった。そこで、塗りやすくて落ちにくいファンデーションの必要性をメーカーに提案。ボディ用のチューブ型クリームが誕生した。

指で軽く、すっと伸ばせて使いやすい。しかも、乾いた後はオイル・クレンジングで落とすまで持続する。フェイス用は一般のファンデーションと同様のコンパクト型タイプ。どちらも、患者の満足度は高い。

 

vol4_QOLex01

 

vol4_QOLex02

(写真左)SC ボディカバーファンデ
全4色/各40g/3,200円+税
「簡単に塗れて、落ちない」というこれまで相反するものと考えられていた2つの要望を実現した。オイルタイプのクレンジングで落とす。
(写真右)カバーリングツインファンデ
全4色/ベース用10g・カモフラージュ用1.5g/2,400円+税
コンパクトの左側、流線型部分がカモフラージュ用のコンシーラー。ベース用は顔全体に。香料、合成色素、鉱物油、防腐剤、アルコール、紫外線吸収剤不使用。

▶商品のお問い合わせ先
マーシュ・フィールド株式会社 http://www.marsh-f.co.jp/
フリーダイヤル0120-853-171

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