がんと食

4日以上便が出ない場合は便秘を疑う。2種類の食物繊維と水分をよく摂る

一般的に食事をしてから便が排出されるまでには24〜48時間を要し、4日以上排便がないと便秘が疑われます。がん患者さんの場合、食欲不振などにより食事量や水分摂取量が少なかったり、運動不足や薬剤の副作用が原因で腸のぜん動運動が鈍ると、便秘になる可能性が高くなります。

水分と食物繊維をしっかりと摂り、乳酸菌などで腸の働きを整えると良いでしょう。特に薬の副作用に悩む時期は、嘔吐(おうと)などで水分が失われやすいため、意識して水分を摂る必要があります。食事で摂れる水分以外に、1〜2リットルの水分を少しずつこまめに摂るように心掛けましょう。

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一方、食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、前者は水に溶けてネバネバするため、軟便形成を促す作用があります。また、後者は、水分を吸収して膨らむため、便のカサを増して便通を整える作用が期待できます。

便秘の予防や解消には両方の食物繊維を合わせて、1日20グラム以上を摂ることを目標にしますが、これは食の細い方にとってはかなりの量です。少ない量で効率よく摂取するために、白米を玄米や麦飯に替える、食材をポタージュやジュースにするなど、工夫しましょう。お茶やスープに溶かすだけで食物繊維が摂れる市販の食品を活用するのも一つの方法です。

 

食物繊維の種類

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快適な便通を保つポイント
(1)適量の食物繊維(1日20g以上)を目標とする。
(2)排便を促すためにも、水分を十分に摂取する。1日を通してこまめに摂ると良いでしょう。(食事中の水分も含め『標準体重×30㎖以上』が理想)
(3)腸の働きを良好に保つ。(運動不足、緊張、ストレスも腸の動きを鈍らせる原因に)
(4)便意を慢性的に我慢しない。

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