がんと食

つらい口内炎には「旨味」や「香り」を使い刺激を和らげた食事を

抗がん剤治療や放射線治療の副作用によって、口腔内の正常な粘膜がダメージを受けると、口の中が炎症を起こし、口内炎ができます。さらに、唾液が出づらくなることも多くみられ、口腔内が乾燥すると衛生状態も悪化。免疫機能の低下なども影響し、症状を助長させます。

抗がん剤治療の場合、治療後2〜10日目で症状が現れますが、3〜4週間で回復していきます。その間、口の中が痛いからと食事を食べないでいると、栄養不足になり、口内炎の治りも悪くなるという悪循環になります。食べやすい食事を工夫して栄養を摂り、食後は口腔ケアで衛生状態を保つなどして、悪化させないようにしましょう。

食事面の工夫としては、患部を刺激しないこと。味付けでは、醤油などの味の強い調味料を控え、だしなどの旨味と香りで、薄味でもおいしく仕上げましょう。また、調理法にもひと工夫を。今回のレシピのように、圧力鍋を利用して、舌先で崩れる程度までやわらかく煮込むのもよいでしょう。

また、ビタミンB群は、口内炎の予防や治癒のために効果的な栄養素です。粘膜を修復したり、細菌への抵抗力を高めるなどの働きがあります。鰻、魚介類、レバー、卵、納豆、乳製品、ホウレンソウなどに多く含まれるビタミンB2は、新陳代謝を促し、粘膜の健康を保ちます。

 

刺激物を控える

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抗がん剤の副作用による口内炎は、口全体に広がって、触れると出血する場合もあります。ですから、患部にまとわりつくような食材や味の濃い食材は控えましょう。とくにアルコールは刺激が強いので絶対に避けましょう。
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